- 派遣ってどうなの・・?
- 派遣のことがよく分からない
- 派遣ってどんなシステムなの?
- 興味はあるけど、やっぱり不安・・
- 派遣を始めても、将来どうなるんだろう・・?
この記事では「派遣のシステム」と「派遣の将来」について解説してゆきます。
介護業界の現状も紹介しています。
私は関西に住んでいる、15年目の男性介護士です。
派遣で働き始めてから、約13年になります。
兵庫県・大阪府を拠点にして、「10業態13施設」で働いてきました。
▼ 私の「詳しいプロフィール」は、こちらを参考にしてください
- 施設と派遣スタッフの関係性
- 派遣会社と派遣スタッフの関係性
- 派遣スタッフの雇用条件
- 派遣切りってどんなこと?
- 派遣切りの現状
- 派遣スタッフの将来
派遣のシステムを解説 / 「介護業界の今」と「将来の展望」も紹介
派遣のシステム / 直接採用と派遣の違い
派遣と正社員は雇用形態が違う
あなたは、施設に雇われていますよね?
私たち「派遣さん」は、派遣会社に雇われています。
施設には雇われていません。
私は派遣会社に雇われています
施設は派遣会社と「派遣契約」を結んでいます。
うちは派遣会社と契約しています
「はけんさん」を直接雇っていません
施設は派遣会社に「誰か助っ人を送ってください!」と、派遣依頼をしているだけです。
そして派遣会社から、あなたの施設に、私たち「はけんさん」がやって来ます。
はけんさんの給料は施設からもらってるんでしょ?
施設から給料をもらってないんです
給料は派遣会社からもらう
あなたは施設から給料をもらっていますよね?
私たち「派遣さん」は、派遣会社から給料をもらっています。
私は派遣会社から給料をもらっています
施設が派遣会社に「派遣料」を払って、手数料を引いた分が、私たち「派遣さん」の給料です。
派遣会社に「派遣料」を払っています
- 施設 → 派遣会社に「派遣料」
- 派遣会社が手数料を差し引く
- 派遣会社 → はけんさんに「給料を支給」
社会保険は派遣会社から受ける
あなたは施設から「健康保険証」を受け取っていますよね?
私たち「派遣さん」は、派遣会社から健康保険証を受け取っています。
社会保険や有休など全て、派遣会社から支給されます。
施設からは、何も受け取りません。
社会保険や福利厚生は、派遣会社から支給されます
給料も含めて、全て派遣会社からの支給で、施設からは何も支給されません
給料・社会保険・福利厚生など全て、派遣会社からもらってます
施設から受け取るものは仕事の指示
施設から受け取るのは、「仕事の指示」だけなんです。
現場責任者から指示された仕事だけを、契約期間にしてゆきます。
補足:
施設によっては、制服や名札も受け取ります。
契約が切れたら返却します。
仕事の指示だけを施設の現場から受けてます
雇用期間は決められている
私たち「派遣さん」は、働く期間が決まっています。
「2か月」「3か月」更新制です。
施設が「まだ働いて欲しい!」と希望してくれたら、派遣さんはまた続けて働けます。
派遣会社によって、契約期間が違います
私の派遣会社は「2か月」更新制です
施設が「もう結構です」となれば、派遣さんはもう働けません。
あなたたち「正社員」は、首(解雇)になりませんよね?
不祥事を起こした時だけかな・・・
正社員は自分から「退職願い」しない限り、いつまでも続けて働けます。
私たち「派遣さん」は、施設が契約期間を更新してくれないと、続けて働けません。
世間で言う「派遣切り」ですね
私たち「派遣さん」は、同じ施設で「最長3年まで」しか働けません。
法律で決まっているんですよ。
施設が私に「もっと働いて欲しい」と思えば、施設は「3年以上働ける」ように手間をかけてくれます。
「3年ルール」は避けられるので、全く心配ありません。
私は今の施設で5年以上働けています
施設がいろいろ手配してくれました
派遣制度を利用する理由 / 施設と介護士
施設が派遣を雇う理由
施設が必要な人員を、確保するのは厳しいです。
求人広告をだしても、「電話がぜんぜん鳴らない!」
そんなことは介護業界では、当たり前なんです。
いろんな施設長さんたちから、こんなボヤキを聞いてきました。
求人をだしても応募すらないことがあるんですわ
現場はギリギリの状態なんです。
そこで施設は、人材確保のハードルがやや低い「派遣会社」に依頼します。
私たち「派遣さん」は、必要な時だけ雇えるんで、施設にメリットがあるんです。
施設の力で人材が確保できたら、「派遣さん」を人員整理できます。
「派遣切り」ですね
介護業界も人が足りたら「派遣切り」があります
施設は人が増えても、社員のあなたを首にはできません。
施設にとって、私たち「派遣さん」は、いつでも人員整理できるんで便利なんです。
施設によっては、求人広告をださずに「派遣制度」に絞っている施設もあるんですよ。
派遣制度を利用すれば、誰も派遣されなければ経費はゼロです。
でも求人広告をだして、応募ゼロでも「求人広告費」はかかりますよね。
求人広告は応募がなくても
経費はかかるんでリスクがあるんですわ
それに前述したように、社員は首にできませんが、私たち「派遣さん」は人員整理できる便利な存在です。
施設にはメリットがあるんです。
私は人員充足で「派遣切り」になった経験があります
介護士が派遣で働く理由
派遣で働くとメリットが大きいんです。
私たち「派遣さん」は、仕事探しの手間がありません。
派遣会社が紹介してくれるからです。
時給や条件面(働く時間など)の交渉も派遣会社がしてくれます。
条件交渉は、いつも丸投げしてます!
私たち「派遣さん」は、副業やWワークができます。
プライベートの規制がないんですよね
私たち「派遣さん」は、パートさん並みに時間の自由度があります。
でも私たちはパートさんよりも時給がいいです。
プライベートの時間が増える!
自由度も高い!
私たち「派遣さん」は、転勤もありません。
私たち「派遣さん」は、派遣会社のサポートを受けられます。
人間関係やトラブルで悩んでも、一人で解決しなくていいんです。
退職代行なんて使う必要もありません。
今の施設を辞めたいけど、
退職を言いだすキッカケがなかなか・・・
私たちは電話かメールで、
派遣会社に伝えるだけで退職できます!!
デメリットとして、「派遣切り」があります。
ええっ!!そんなの困ります!!
心配しなくても大丈夫ですよ!
先ず「派遣切り」について紹介しますね
▼ 他にも施設と介護士が、派遣制度を利用する「リアルな理由」を詳しく紹介しています
派遣切りとは何か?
派遣切りは解雇ではなく「契約切れ」
派遣切りとは首(解雇)ではありません。
正確には、施設が「契約更新を断る」ことです。
私たち「派遣さん」は、2か月や3か月と働く期間を決めて、施設にやって来ます。
「もうこれ以上、来なくても結構ですよ」と言うことです。
「もう辞めてくれ!」じゃないんですよ。
もう今回で契約終了にしてください
誠に残念ですが、かしこまりました
はけんさんには、こちらからお伝えしておきます
こんな感じです
施設が派遣切りする理由4選
施設が契約の延長を断る(派遣切り)には、理由があります。
ここでは施設が「派遣切り」を考える理由を、4つ紹介します。
施設の希望を満たせない
- スキルが低い
- 社員と相性が合わない
- 入居者との相性が合わない
3つの要素があります。
スキルが低い場合は、ある程度は許容してくれる傾向があります。
介護業界は結構優しいです。
社員や入居者との相性が理由で、派遣切りされるパターンはよく見てきました。
特に気をつけたいのは「相性」です
現場のスタッフや入居者と「相性が悪い人」は、派遣切りになりやすいです
勤務態度に問題がある
- 遅刻
- 欠勤
- 文句・愚痴が多い
- 希望休が多い
現場スタッフのクレームになるからです。
社員の負担・不満となる行為を、施設長はかなり嫌がります。
施設長は現場のクレームに、適切に対処しなければいけません。
社員が辞める原因になるからです。
指示に従えない
経験者に多いパターンです。
介護現場には介護スタッフが、長い時間をかけて築いてきた「やり方」が存在します。
特に認知症対応は難しく、一人の独断が入居者を混乱させるかもしれません。
あなたの施設でも同じですよね?
経験者ほど「前の施設はこうでした!」
施設のやり方より、自分のやり方を優先します。
現場スタッフからのクレームが施設長に届き、契約更新を見送る可能性大です。
人件費の削減
求人で人が集まると、私たち「派遣さん」に頼る必要はありません。
- 新卒が一人立ちする時
- 求人の成果があった時
- 他の系列施設で人員に余裕ができた時
以上が代表的な例になります。
他の系列施設で求人の成果が得られた時も、その施設から転勤者がやってきて、押し出されることも頭に入れておきましょう。
▼ 「派遣切りの流れ」「派遣切りになった後の対策」を紹介しています
派遣切りの現状
他業種からの流入が増えた
コロナの影響で、「飲食業」「販売業」は業績が悪化しました。
他のサービス業から、介護業界への流入が増えています。
コロナが収束してしまうと、また状況は一変すると考えられます。
正社員の負担が増えている
他業種からの流入で、正社員の負担が増えています。
未経験者が増えると、新人の育成に時間と手間がかかります。
もともと介護業界は、かなり多忙です。
そこに新人育成が乗っかってきました。
社員の退職者は減らない
元々、介護業界は人手不足が慢性的で、退職率がかなり高い業界です。
社員の負担が増すことで、退職者も多いままです。
コロナ対応で仕事が面倒になりました
その上、未経験者のフォローも増えました
いつまで経っても、退職者は多いです。
社員が勤務することが多い「夜勤」は、スタッフが不足しています。
派遣の求人は多いまま
他業種からの流入が増えましたが、未経験者が増えただけです。
現場は経験者が欲しいと考えています。
「介護福祉士の人数」で、介護報酬が変わります。
施設は「介護福祉士」を欲しいと考えています。
「介護福祉士」「社会福祉士」をもっている介護士は、派遣の求人がかなり多いですよ。
派遣切りの受け皿も多いまま
派遣切りは、今もあります。
- 施設の希望に合わない
- 人が確保できた
こんな時には「派遣切り」があります。
しかし「派遣切り」されても、受け皿は多いままです。
心配はありません。
私は4回「派遣切り」を経験しました
でも仕事探しで困ったことは一度もないです!
▼ 介護業界の「派遣切り」について解説してます
派遣さんの将来
派遣の需要が減ることはない
今後も「派遣の求人」が減ることは考えられません。
介護が必要な高齢者は、増え続ける一方です。
でも労働人口は減る一方なんです。
就職氷河期でも、人員不足だった業界です。
今後も施設が自前で、介護士の定員を確保できるはずがありません。
私が介護業界に入った2007年は、「人余り」の時代でした。
求人数が少なく、就職・転職が厳しかったです。
そんな2007年でも、介護業界は「人手不足」でした
他業種からの流入は途絶える
今はコロナの影響で、他業種からの流入があります。
しかし、一時的な現象で必ず途絶えるはずです。
コロナが収束したら元の業界へ戻ってゆくはずです。
流入者は元の業界へ復帰してしまう
- ストレスが大きい
- 体力の消耗が激しい
- 収入が低い
介護業界を辞めてしまうことは、間違いありません。
あなたもそう思いますよね?
コロナで他業種から来た人は
コロナが収束したら元の業界へ復帰すると考えます
派遣への依存は同じまま
今後も「派遣切り」がなくなることはありません。
しかし少子化もあり、人員確保は今まで以上に厳しいでしょう。
施設の売り上げが「介護福祉士の人数」に影響される、そんな条件も変わりそうにありません。
介護業界の「派遣への依存」は、これからも絶対に変化しません。
介護業界で「派遣の需要」が減ることは、
「絶対ない!」と言い切れます!
▼ 「派遣切りの現状」と「他業種と違う点」を解説しています
まとめ
- 派遣社員は施設に雇われていない
- 派遣会社から給料・社会保険をもらっている
- 派遣社員は雇用期間が決まっている
- 施設は人員不足を理由に、派遣を呼んでいる
- 派遣社員は自由度が高い
- 派遣社員は派遣会社のサポートがある
- 派遣社員は「派遣切り」がある
- 「派遣切り」の理由は、「条件を満たせない」「勤務態度の問題」「指示に従えない」「人件費削減」
- 介護業界は「未経験者の流入」が多い
- 介護業界の求人数が減ることはない!
- 「派遣切り」の受け皿は豊富にある
私は2009年1月から派遣を始めて、もう約13年になります。
「派遣切り」を4回も経験しましたが、「派遣切り」になった後は、直ぐに次の仕事先を紹介してもらっています。
13年間の派遣生活で、困ったことは一度もなかったです。
介護業界はこれからも「人手不足」が延々と続くはずです。
「派遣切り」になっても、ぜんぜん心配ありません
- いろんな施設で働いてみたい
- 収入をアップしたい
- 自由な時間が欲しい
- 施設を「辞める面倒さ」から逃れたい
そんなあなたには「派遣」がお勧めです
思い切って一歩踏み出してみてください!!
たった一歩進むだけで、
あとは自由を楽しめますよ!!
ぜひ、「派遣」を選んでみてください
介護業界の派遣登録は、どの派遣会社も「無料」です!
▼ 派遣を始める前にしておきたいことを、下のリンク先に簡単にまとめています
・ 派遣切り脱出法
▼ 初心者が「派遣会社を選ぶ基準」を下のリンク先にまとめています